他の豊胸術
従来の脂肪注入方式
自身の身体から採取した脂肪を注入する技術。従来の脂肪注入法は、再生豊胸と比較すると脂肪幹細胞や成長因子(GF)の濃度が薄く、生着率が30~50%程度で、注入の技術が稚拙だと生着率が更に低下し、しこりの発症率も高いと言われていました。確かにシリコンバッグの確実なボリュームアップの魅力に負けていました。
CAL組織増大方式
自身の身体から採取した脂肪幹細胞の濃度を2倍に添加して、おおよそ半分の脂肪と一緒に注入する技術。CAL組織増大法は、従来より「コラゲナーゼ」という繊維分解酵素を用いて吸引した脂肪の大半を破棄する方法です。肝心な細胞に対し溶解ダメージと注入に必要な細胞を無駄にする欠点が大きく遠心分離にかける細胞ダメージもあり、良好な生着率が見込めません。CAL組織増大法は、開発者の文献では生着率の平均は56%と発表されております。
28例の予備的解析では6カ月後の組織増大量はおおむね100~250mlであり、脂肪移植量の40%~90%程度(平均56%)であった。一定の測定誤差は避けられないが、全体的に2カ月以降は組織量の大きな変化は見られない。この傾向は長期的に変わらなかった。
引用:
『乳房・乳頭の再建と整容』P150
『15.遊離脂肪移植による乳房再建と豊胸術』
吉村 浩太郎、浅野 祐子、青井 則之
セリューション方式
自身の身体から採取した脂肪から幹細胞を取り出し濃縮、その後脂肪と一緒に注入する技術です。吸引した組織から脂肪幹細胞をオートメーションで単離・分離する機器の名称で、脂肪幹細胞を分離する能力には長けていますが、システムが高価なため手術費が高額になります。強力な遠心分離のダメージにより、細胞の量、多様性が激減、時間経過により細胞の生存効率が悪くなります。
コンデンスリッチ方式
自身の身体から採取した脂肪を遠心分離にかけ、ダメージを受けた細胞を除去し、残った細胞を注入する技術です。遠心分離の際に通常以上のGをかけ、ダメージを受けている細胞をあえて死滅させます。強力なGに耐え抜いた優秀な細胞だけを注入素材として用いる方法ですが、この段階で最も多くの脂肪細胞や生着協力細胞までも破壊・破棄することになってしまいます。そのため多くの量の脂肪吸引が必要となりますが、吸引の時間がかかりすぎても、やはり時間のロスが生じて細胞の生存効率が悪くなります。
ピュアグラフト方式
特殊なフィルターを通すことで、幹細胞以外のしこりの原因となる老化細胞や死滅細胞などの不純物を除去し、濃縮脂肪を精製する技術です。精製する際、細胞量が減少し、従来の脂肪注入方式の生着率が約30~50%であるのに対し、ピュアグラフト方式では生着率が約50~60%といわれています。
CAL組織増大術法・セリューション法・コンデンスリッチ法について
CAL組織増大術法・セリューション法・コンデンスリッチ法のいずれもが、脂肪幹細胞を分離することのみに焦点を合わせるあまり、脂肪吸引後の細胞死滅率の低減や注入後の細胞の生着、死滅予防および脂肪幹細胞の手術後生体内生育に関して、全く対策がなされていないのが現状です。
Kunoクリニック独自方式
修正実績多数、国内外で学会発表済み技術
生着率は90~130%
スーパーフルプレミアム☆フルセット方式。体と細胞ダメージが最少のVASER脂肪吸引機器により吸引します。自己組織(幹細胞・自己コラーゲン・繊維芽細胞)を濃縮分離して注入脂肪に還元。PRP(自己血中成長因子)やプレミアム(PRM/当院オリジナル細胞の栄養成分)で更に増殖・成長・分化を促し、ダメージを受けた細胞をも甦らせます。
迅速丁寧な手術が必要なため1日2~3名様に限定。生着率は90~130%
- 人工物と違い、形や柔らかさ・質感が自然
- 通常はレントゲンなどの検査にも映らない
豊胸術後にPRP(自己血中の成長因子)とプレミアム(細胞の栄養成分)を定期的に注入すると、その人自身の体内で生着した細胞を大切に育てることもできます。
Kunoクリニックオリジナル方式と他再生豊胸術比較
生体内で幹細胞を成長させる再生豊胸
世界初!術後も成長する豊胸術
圧倒的な生着率の違いには理由があります!
再生豊胸技術のうち「CAL組織増大術方式」「セリューション方式」「コンデンスリッチ方式」は全て脂肪幹細胞を単離・分離するための手法です。これら3つの再生豊胸技術に共通することは「いかに脂肪幹細胞を単離・分離するか」に焦点を合せた技術であり、そのことに執着するあまりかえって細胞の破壊や自然配合ができなくなり、組織の生着率が低下するというジレンマがあります。
脂肪や脂肪幹細胞単独では、細胞の足場であるコラーゲン繊維網(Scaffold)や毛細血管が乏しく、生着率が低くなります。生着率を高めるためには組織ドナー(吸引)部位の細胞の状態と同等になるよう、できうる限り元の自然で均一な混合度合いと細胞配置にして、同時に酸素や栄養が満たされた状態にしてあげる必要があります。
なぜなら、注入後には各生着協力細胞は繊維や毛細血管を増殖させる為に、酸素や細胞栄養を吸引前以上に必要とするからです。勿論、酸素が不足すると脂肪幹細胞からもGF(成長因子)の放出が増大し、毛細血管を拡張・延長させる事実もありますが、毛細血管が移植細胞に延長されるまでに多くの細胞が死滅してしまいます。細胞が死滅すると、他の生存細胞に有害な毒素物質が多量に放出され、さらに細胞の死滅範囲を広げてしまいます。
実際、吸引した脂肪や脂肪幹細胞を吸引ビンの無酸素低栄養状態で放置すると6時間ほどで細胞の生存率が格段に低下してしまいます。このように細胞が最も死滅するのは手術中や手術直後で、手術手技と手術直後からのコンディションにも大きく影響を受けます。そのため、脂肪幹細胞のみを単離・分離する技術のみでは遠心分離による細胞のダメージも多く、また注入の後も生着条件を満たす自然状態に反しており、生着率にもおのずと限界が出てきます。
他の豊胸術との比較
3割が100%を超える生着率※2
Kunoクリニック「スーパーフルプレミアム☆フルセット注入豊胸術」と他再生豊胸術比較 ※2
スーパーフルプレミアム☆フルセット | コンデンスリッチ方式豊胸術 | セリューションシステムを用いた 幹細胞注入豊胸術 |
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開発者 | Kunoクリニック | 韓国 メーカーの詳細は非公開 |
米国 サイトリセラピューリクス社 |
方法 | 細胞ダメージが最少のVASERにより吸引された幹細胞・自己コラーゲン・繊維芽細胞を濃縮分離して注入脂肪に還元 ※4 自己組織による生着率を最大限に引上げた上PRPやプレミアムを入れるので更に増殖・成長・分化が可能(当院比) |
吸引した自分の脂肪をコンデンス(濃縮)技術により多幹細胞脂肪(CRF)とし、バストに注入 ダメージを受けた細胞を除去し、強力な遠心分離で更に生き残った細胞のみを選別して注入 |
吸引した自分の脂肪組織から幹細胞を抽出し、注入用脂肪とともにバストに注入 細胞ダメージが比較的多い従来のコラゲナーゼ処理を用いるCAL法と比較して、幹細胞の分離精度のみ向上させた |
サイズアップ ※1 | 1~5カップ(平均2カップ) | 1~2カップ | 1~2カップ |
生着率 | 90%以上(過去、約3割の症例で100%を超えています)※2 | 80% | 80% |
形 | 自由 | 自由 | 自由 |
感触 | 自然 | 自然 | 自然 |
痛み | 少 | 少 | 少 |
合併症 | ごく少ない | 少 | 少 |
効果持続性 | 半永久的 | 半永久的 | 半永久的 |
幹細胞注入量 | とても多い | 少ない | 多い |
抽出時間 | 約20分 ※6 | 20分~1時間 | 1時間 |
施術時間 | 2時間~3時間 | 2時間~3時間 | 2時間~6時間 |
脂肪の質 | ダメージを受けた細胞をも甦らせ、活性化させた幹細胞や脂肪を最大限に含んだ多種自己組織 | 強力な遠心分離機でフィルターをかけた脂肪細胞(ダメージを受け、生きている細胞まで死滅させる可能性がある) | 幹細胞を多く含んだ脂肪細胞 |
料金帯 ほぼ同レベルの施術内容の通常料金(例) |
VASER VentX 通常吸引 (1部位吸引) 無制限脂肪注入 脂肪+濃縮幹細胞(LEVEL7) 1,430,000円 |
有名クリニック数院の価格帯 脂肪吸引+脂肪細胞注入 1,320,000円~2,090,000円 |
有名クリニック数院の価格帯 脂肪吸引+脂肪細胞注入 1,672,000円~2,612,500円 |
デメリット | 迅速で丁寧な手術が必要のため、 1日2~3名様に限定 |
強力な遠心分離のダメージによる細胞の量、多様性の激減 時間経過により細胞量が減少 |
時間経過により細胞量が減少 セリューションシステムが高価なため手術費用も高い |
リスク | ごく稀にしこりができる可能性は他の方法同様だが、6段階8種類の治療法が確立している | ごく稀にしこりができる可能性がある | ごく稀にしこりができる可能性がある |
- ※1麻酔の腫れが引く術後1ヶ月目のバストサイズと比較して、3ヶ月後のバストサイズが上回ることを指しております。
- ※2生着には個人差があります。ご希望により、あるレベルの成長で止めることも可能です。
- ※3当院調べ。
- ※4脂肪幹細胞は、完全に分離をするよりも脂肪や繊維芽細胞および血管内皮細胞などの他の成熟細胞と均一に混和して注入することによって、各細胞の死滅率が最小限に抑えられます。
- ※5吸引された脂肪は、収集容器に入れた状態では約6時間程度で死滅してしまいます。
当院では、細胞の鮮度を保つために抽出時間を最小限にするよう努めております。
なぜコンデンスリッチ法よりもKunoクリニックオリジナル方式の生着率が勝るのか?
自己組織による細胞の生着率を最大限に引上げ、更に細胞の増殖・成長・分化を促します。
Kunoクリニックオリジナルのスーパープレミアム☆フルセット方式では、吸引した組織から殆どの幹細胞・自己コラーゲン・繊維芽細胞を濃縮分離し、注入脂肪に還元します。
自己組織による細胞の生着率を最大限に引上げた上、PRP(自己血中の成長因子)やプレミアム(細胞の栄養成分)を加えるので更に細胞の増殖・成長・分化を促します。
ダメージを受けた細胞も一部甦らせて活性化させるため非常に効率も良く、術後も成長させることがある程度可能です。
また、当院で手術を受けられた方には、術後に自宅で実践できる『バストの生着率を促進する方法』を、お教え致しております。