このようなトラブルを解決してきました!
皮膜拘縮
- バストが硬くなる
- バストが変形する
- 左右差が出る
- 谷間ができない
- 仰臥位で流れない
- 乳輪・乳頭が下を向いている 等
位置異常
- 乳輪・乳頭がバッグの中心にない
- 上方や下方変位
- 仰臥位で外側に移動等
破損
- 突然生じた被膜拘縮
- 急激な痛みや腫れ・発赤
- バストボリュームダウン
- バストを穿刺された
- 皮膚表面に褐色の疣が多数出現
不適切バッグ、不適切挿入層
- バストが硬くなる
- リップリング
- 段差
- ペコペコした感覚 等
その他の左右差
- 左右異なった層に挿入されている
- 左右異なる大きさ・種類のバッグ が挿入されている
- 骨格・筋肉・乳腺・皮膚などに元々の左右差がある 等
大胸筋下層への挿入
- バストが全体的に硬い
- ワキに力を入れるとバストが盛り上がる
- バストに力コブがでる
- 乳輪・乳頭が下を向いている
- (自覚症状がないが)肋骨が陥没している 等
その他のトラブル
- パートナーに発覚した、または発覚することが不安
- 目立つ傷跡、バストや乳輪、乳頭の神経鈍麻
- 破損に気づかない
- どこのメーカーのシリコンバッグを挿入されているか不明
- 乳癌発症の心配、原因不明の乳腺炎
- 乳がん検査で破損の恐れ、乳がん検査を断られる
検診・授乳の心配
- 乳がん発症の心配
- 乳がん検査を断られる
- 乳がん検査で破損の恐れ
- 授乳機能の低下
- 破損したまま授乳していた
各シリコンバッグトラブルへの当院の対策・対処方法
シリコンバッグの破損、微小漏出
破損後拡散したシリコン内容物の回収、特殊吸引チューブや洗浄、ガーゼなどを用いて徹底的に摘出します。
(破損後被膜が漏出を防いでいたため、破損の自覚症状がなかったケースもございます)
感染対策
既に感染が起こっている場合には、徹底排膿と抗生剤散布洗浄を施します。
清潔操作と抗生剤散布洗浄で徹底的な感染予防を施します。
高度被膜拘縮、石灰化
神経や血管にダメージを加えないように、専用の機器を用いて愛護的に剥離します。
シリコンバッグと被膜が高度に癒着を起こしている場合もあり、バッグが破れない様に慎重な摘出をします。
石灰化がある場合には可及的に除去します。
出血、血腫
多段階止血操作:止血剤を含む局所麻酔の使用、凝固止血、結紮止血、止血剤を含むガーゼ止血、圧迫止血、止血剤服用、術後のケアで徹底的な止血を施します。
残存異物、両性腫瘍(肉芽種)の摘出
Sub-Qや注入異物、前医手術でできたしこりなどを除去します。
ご希望や必要に応じて組織検体検査を施します。
目立つ瘢痕の治療
乳房や乳輪、乳腺には傷をつけずに摘出します。
瘢痕拘縮(引き攣れ)や肥厚性瘢痕(コブ)などを伴う他院で生じた目立つ傷跡を、シリコンバッグ抜去時についでに修正
します。
バストの左右差と不自然な硬さ、寄らない谷間
左右のバッグ挿入層や被膜の程度を確認し、何が原因かを術中に徹底究明します。
そして、再生豊胸時の立体オーダーメイドデザインに反映して問題を改善します。
注入自己組織の漏出対策
シリコンバッグ抜去同日の注入手術では、腋窩創から注入脂肪が漏出することがございます。
当院ではそれを独自の方法で徹底して予防します。
移植組織壊死やしこりの予防対策
しこりの多くは壊死が原因ですが、当院では採取した自己組織を死滅させないような対策を徹底しています。
自己組織を高度生着させる手術と術後生着維持療法
当院独自の生着率100%超えの技術に加えて、流れるような自然な柔らかさと授乳機能を保つ本物のバストを目指した手術を日々行っております。
摘出したシリコンバッグ(異物)の記録とお渡し
大切なあなたの身体を一緒にケアするため
当院では、手術の正確性の証明と情報共有のため、摘出したシリコンバッグと異物を記録し、ご本人様にご確認を頂いております。
手術開始時に、既に胸の中で人工バッグの内容物が流れ出していることもあり、放置すると感染や被膜拘縮の原因となることもあります。最近では内容物が漏れ出しにくい人工バッグもございますが、バッグの周囲でシコリや石灰化が発生している場合もあります。
また、バッグ挿入の際に聞いていた物とは異なるバッグが出てくる場合もあり、中にはメーカー不明のものや耐久年数にバラつきがございますので、注意が必要です。
胸に痛み・腫れ・変形・ズレ・触ると固いなどといった違和感を少しでも感じる場合は、できるだけ早い受診をお勧め致します。
実際に摘出したバッグの画像
バッグの破損・漏出があったケース
左右異なるバッグを挿入されていて、
片方のみ既に破損
水分が抜けてしまい、食塩だけが
残っていた生理食塩水バッグ
微小漏出のためボリュームロスを
生じていたシリコンバッグ
微小漏出が認められたシリコンバッグ
片方に内容物の漏出があったバッグ
既に破損し、中に空気が入り込んでいるCMCバッグ
右側シリコンバッグが既に破損
内容物も徹底除去
破損していたシコリンオイルバッグ
片方が破損して、内容物を特殊チューブで吸引し可及的に除去
既に破損したバッグからオイル状の
シリコンが漏出・その後徹底洗浄・除去
被膜拘縮・硬化していたケース
被膜の一部も同時摘出
高度石灰化した被膜を摘出
(open capsulectomy)
高度石灰化した被膜を摘出
(open capsulectomy)
被膜切開(open capsulectomy)時に
一部摘出された被膜と未破損バッグ
破損なく被膜の一部を同時摘出
未破損でバッグを摘出し、被膜の一部も同時摘出
石灰化した被膜も摘出・片方のシリコンが変色
バッグの破損・漏出&被膜拘縮・硬化があったケース
バッグが既に破損し、高度石灰化も伴う
片方がバスト内で破裂し、石灰化を伴っていた生理食塩水バッグ
右バッグ破損・内容物漏出
被膜が幾重にも形成されており、被膜とバッグエンベロープが癒着
バッグの破損なし
破損がないCMCバッグ
未破損で摘出されたシリコンバッグ
未破損で摘出されたシリコンバッグ
未破損のtextwred round type
シリコンバッグ
未破損のコヒーシヴバッグ
未破損で摘出されたシリコンバッグ
未破損でバッグ摘出
未破損のCMCバッグ
未破損で摘出されたシリコンプロテーゼ
未破損で摘出されたシリコンオイルバッグ
左右異なる種類のバッグを摘出
(目的不明)
破損していないが、左右でサイズの異なるシリコンオイルバッグ
実際にあったその他のエピソード
- 乳癌と間違うほどの良性腫瘍(肉芽種)形成が認められた
- 大胸筋が断裂していたケース、左右異なる層に挿入されていた
- 肋骨が陥没し、バッグ抜去のみでは胸郭の変形が目立っていた
- 説明と異なるバッグが挿入されていた
- 他院注入Sub-Qの残存またはしこり化、他院脂肪注入のしこり残存が認められた
- 全回収不能な注入異物が多量にあった
- バッグ破損後月日が経ちすぎてヒトアジュバント病が発症していた
- 微小漏出、破損後被膜が漏出を防いでいた(破損の自覚症状がなかった)