Sure Derm (シュアダーム)とは
シュアダームの特徴
- プロテーゼ抜去と同時に手術ができる。
- 脂肪よりも組織増大効果や生着率が優れている。
- プロテーゼ再挿入と比べて圧倒的に合併症が少なく、自然に仕上がる。
FDA(アメリカ食品医薬品局)認可のヒト由来の生体適合真皮コラーゲンです。
牛や豚などの異種動物由来のコラーゲンはアレルギー発症率が高く人体には適しません。Sure Dermは20年以上韓国で使用されていますがアレルギー発症の報告はありません。
Sure Dermのメリットは
① 自然な質感で、効果は半永久
ヒト由来の生体適合素材なので最も自然に仕上がります。
② 脂肪注入よりも生着率が高い
平均して脂肪の2倍以上の高残存率が見込めます。当院の5年経過平均生着率は約65%です。
③ 異物抜去と同時に手術ができる
脂肪注入は漏出する恐れがあるため同時手術には適しません。
④ 傷跡は外から見えない鼻孔内上壁のみで済みます
⑤ 合併症・後遺症が圧倒的に少ない
過去に重篤な合併症やアレルギーや拘縮等の発症例はございません。
⑥ ブラックライトや健診、触れられても発覚しません
⑦ 異物抜去後の拘縮・萎縮予防等にも非常に有効です
⑧ 軟骨欠損した耳やプロテーゼで菲薄化した鼻の皮膚にも適応可能です
⑨ 皮膚のあるところならどこにもOK鼻翼根部・鼻孔上縁・鼻中隔・ほうれい線根部への応用例もあります
⑩ オーダーメイドカットデザイン長さや厚みを自在に変え、欠損部の形状にピッタリ合わせられます。
Sure Dermのデメリットは
① 生着率が100%では無い
長期経過で殆ど残らないという噂も実しやかにありますが、二重敷きや固定法等の当院独自の技術の工夫で解決できる問題です。
② 術後早期に位置異常の可能性
術後3日程度の圧迫固定のみで殆ど安定します。
③ 製品素材に多少のムラがある
カットデザイン時に熟練技術で充分修正可能です。L型プロテーゼにも鼻中隔挿入で対応可能です。
④ 理論上プリオン感染が0%では無い
発症は世界で過去0件です。FDAが由来や製造管理体制を厳重審査し、次世代素材として認可しています。
当院のSure Derm挿入・置換術とは
表面から見えない鼻孔上部創から挿入または置換します。シリコンプロテーゼだけではなく、形や質感が不自然なゴアテックスや移植肋軟骨・耳介軟骨との入替も同時手術で可能です。
オーダーメイドカットデザインを施せば、鼻翼(上向き鼻孔を下に向ける)や鼻中隔、括れ部位(矢印鼻や胡坐鼻改善)にも挿入可能で、欠損部補完目的(異物抜去後の陥凹部やOPEN法の傷跡の改善)でも使用可能です。
※シュアダームの開封直後はボード状にやや硬い素材ですが、抗生剤入り生理食塩水に浸すと、湯葉やスポンジの様に柔らかくなります。
① 自然な質感で、効果は半永久
生体適合したヒト由来の人工真皮(コラーゲン)で、形状も質感も厚めの皮膚を抓んだ様な自然な仕上がり。
② 脂肪注入よりも生着率が高い
平均生着率20~30%の脂肪注入と比較して、50~80%の高い組織残存率を見込める。生着後はズレたり拘縮が全く無い。
③ プロテーゼ抜去と同時手術ができる
約30分の手術で全例日帰り。
④ オーダーメイドカットデザイン
鼻翼や鼻中隔、括れ部等従来不可能だった部位にも挿入可能。
⑤ 傷跡は、見えない鼻孔内(鼻の穴)
1箇所のみ。他部位に目立つ傷跡は残らない。
⑥ 合併症・後遺症が圧倒的に少ない
異物反応や石灰化が先ず生じない。過去に重篤な合併症やアレルギーの発症報告例は無い。
⑦ レントゲンに写らず他人に触られても皮膚と一体となるのでバレない
Kunoクリニックオリジナル 鼻尖軟骨切除再移植&シュアダーム挿入術とは
鼻尖軟骨切除再移植術では、切除した自己鼻尖軟骨を適正カットし、その方に最適な位置に再挿入することで鼻尖部をより確実に細く高くできますが、やや硬い質感と素材不足の欠点を補う ために更にシュアダームを追加挿入することで、軟骨の硬さを柔らかくコーティングし鼻筋を通しつつ、より自然な高さと質感を実現する高度なハイブリッド術式が可能になりました。
但しオーダーメイドデザインを徹底するために紋切型手術ではなくご本人様との充分な打合せと、担当医の高度な職人技術・センスは勿論、ご本人様の現時点での皮膚の厚みや硬さ、瘢痕の形状等にも依存されます。当院長が考案し、かつ当院にしか実績症例はございません。
手術の特徴
鼻尖軟骨切除再移植&シュアダーム挿入術
TYPEⅠ
鼻背部形成(隆鼻術)
従来のシリコンプロテーゼ挿入目的と同様の隆鼻術。鼻根部から鼻尖部にかけて中央線に沿ってなだらかに、かつご自身の鼻骨稜線幅ともグラデーションをかけて最適にフィットさせます。
TYPEⅡ
鼻翼形成(鼻孔を下げる手術)
真皮の質感で完成するSure Dermは㎜単位でカットデザインできますので、鼻孔直上の鼻翼壁に挿入すれば、正面から見える鼻孔面積を軽減させることや鼻孔の形状を変えることも可能です。
TYPEⅢ
鼻翼上部形成(矢印鼻改善手術)
鼻翼上部の括れ部が深いまたは広いと所謂「胡坐鼻」や「矢印鼻」に見えることがあり、それらを改善する手術は従来はTYPEⅡと共に非常に困難でしたがSure Dermで充分可能となりました。
TYPEⅣ
鼻尖部形成(鼻尖を下げる手術)
鼻尖部が上方を向くと、アップノーズに見え、従来はL型プロテーゼで無理に下げられていましたが、穿孔率が高く非常に危険な手術でした。Sure Dermは穿孔せず自然な質感で仕上がります。
TYPEⅤ
鼻中隔延長
従来はOPEN法による耳介軟骨や肋軟骨移植等の適応とされ、瘢痕が非常に醜く不自然な硬さや歪み等が残る手術でしたが、Sure DermならCLOSE法でも自然な弾力と質感で仕上がります。
TYPEⅥ
ワシ鼻改善
プロテーゼも浮いてしまうため高リスクの骨削りかFillerで鼻骨突出部を誤魔化す方法しかなかったのですが、Sure Dermは鼻骨の凹凸に合せた厚みまでカット調整でき、完全フィットします。
TYPEⅦ
欠損部・陥凹改善
本来Sure Dermは熱傷による真皮欠損部位への代用真皮として開発された経緯があるからこそ、穿孔しかかった欠損部や陥凹部への補完目的なら、 Sure Derm以上の素材は他にございません。
シリコン・耳介軟骨・ゴアテックス抜去&
Sure Derm(シュアダーム)挿入術
当院の特徴 1
当院では全例鼻中隔切開(OPEN法)はしておりません。鼻中隔を切開されると生涯にわたり瘢痕が目立ってしまいます。片側鼻腔内上部に5~6㎜切開でSure Derm挿入術を行っています。
他院で鼻中隔切開を勧められる或いは説明された場合には、いくら傷が目立たなくなると言われても決して承諾しないで下さい。鼻中隔根部の切開された方々は生涯傷跡に悩み続けています。
当院の特徴 2
当院では過去全例Sure Dermによる重篤な合併症や高度な繊維化による拘縮や変形、石灰化等の後遺障害は生じておりません。
当院の特徴 3
従来不可能であった手術や他院で手術を断られた、或いは却って不自然な鼻にされてしまった方々、挿入された異物や耳介軟骨に苦しんでいる方々こそ、この手術の適応があると思いますので、決して諦めずに専門外来カウンセリングにお越し下さい。貴方に最適な徹底オーダーメイドで自然な仕上がりを目指します。
Sure Derm Report
2009年4月19日、第96回日本美容外科学会・第2回日韓合同美容外科学会会場にて、韓国の一流美容整形素材開発会社HANS biomed社社長 黄 鎬燦氏(左)と院長九野が、美容整形素材としてのSure Derm適応について対談し専用素材の開発が進む。
2009年4月20日ソウル市内にある国内No.2の国家指定熱傷センター(120床)を院長九野が訪問した。
同センターでは10年以上もの間、熱傷患者にSure Dermを移植する手術の症例実績を多数挙げている。
Sure Dermを用いて熱傷部位への皮膚移植を執刀する同センター長の尹 天在(ユン・チョンゼ)医師(右)
Sure Dermを熱傷部位に宛がって移植しているところ。尚表皮の代用組織は自己再生する自身の臀部表皮を用いるので瘢痕が全く目立たない。
従来は、牛や豚など異種動物の合成コラーゲン移植か自己真皮移植しかなく、アレルギーや壊死、ドナー部の目立つ瘢痕等が問題になっていた。Sure Dermは被移植組織に馴染み、1年以内に徐々に自己真皮に置き換わり、やがて完全に置換される。