眼瞼下垂とは、一般的には瞼の開きが充分でない状態を指しますが、大きく分類して①
真性眼瞼下垂(神経 や挙筋の麻痺や断裂等が原因のもの)と②
仮性眼瞼下垂(挙筋腱膜の弛緩や上眼瞼脂肪過多または上眼瞼陥 凹症、上眼瞼のタルミや皮膚の肥厚等が原因のもの)に分類することができます。
一般的には①の
真性眼瞼下垂が保険適応対象で②の
仮性眼瞼下垂は保険適応対象外なのですが、現状では② に対しても保険診療と見做して
リスクや自己負担金額の高い「挙筋短縮術」や「挙筋前転術」をされてしまっているケースが散見されます。
然しながら、
「挙筋短縮術」や「挙筋前転術」では、二重ラインがガタガタになる、瘢痕が硬くなる、引き攣れる、コブができる、目の形に左右差が生じる、瞼が閉じれなくなる(兎眼)、その結果ドライアイにな る、却って瞼が開きづらくなる(医源的眼瞼下垂)、瞼が開きすぎて三白眼になる、睫毛が挙がらない、ダウンタイムが3ヶ月前後かかる、頭痛が生じる、などの
合併症、問題点、後遺症が起こることがしばしば見受けられます。従いまして、
医師から眼瞼下垂だと診断されたとしても、或いは保険診療であったとしても、適応がなければ全切開を伴う「挙筋短縮術」や「挙筋前転術」を決してしないで下さい。
最近当院では①の真性眼瞼下垂症例に対しても、新挙筋法を試みて一部に良好な結果を得ることができてい ます。先ずはリスクや費用の低い新挙筋法から試みることも選択肢に入れて頂き、御検討下さい。当院では 2針4点固定新挙筋法でも上手く瞼が開かなかった方でさえ、最大5針10点固定新挙筋法で開眼が上手く いった症例もございます。尚、新挙筋法は埋没法の一種ですので、針穴だけで済み、取り返しのつかない合 併症もなく、万一の場合でも糸を抜去したり、やり直すこともできます。また、当院の新挙筋法は立体4Dデザインによる開眼度の左右差調整もでき、ライン持続率は5年間のDATA集計により2針4点固定以上で98.8%を誇っています。
重ねて申し上げますが、担当医から主観視診のみで「あなたは眼瞼下垂だ」と診断される場合がございます が、
決して安易に切開法をしないようくれぐれもご注意下さい。
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